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Webrain Reports Archive

#229 - The State of FAST and vMVPD:
Opportunities and Challenges That Lie Ahead

近年の動画ストリーミング市場は大きな変革期を迎えている。SVODと呼ばれる定額制動画配信サービス市場は飽和状態に近いとされ、AVOD(広告付き動画配信サービス)やFAST(無料の広告付きリニア型配信サービス)の成長が加速している。民間調査会社 ResearchAndMarketsでは、AVODの世界市場は、2027年までに190億ドルから310億ドルに成長すると予測している。また、民間企業会社のOmdiaによると、FASTの世界規模での収益は2027年までに120億ドルに達する見込みである。しかし、SVODが淘汰されるわけではなく、AVODやFASTを組み合わせたハイブリッドモデルが今後は主流になっていくことが予測されている。また、メディア各社はサブスクリプションや広告収入だけに依存しない新しいマネタイズ戦略を模索している。その代表例がEコマースとの連携である。例えば、Paramount Globalでは、米国最大手のスーパーマーケットチェーンであるWalmartと提携し、同社の有料会員プログラムであるWalmart+の加入者が追加料金なしでParamount+ を利用できるライフスタイル・バンドリングを展開している。また、Rokuは、フードデリバリーサービスのDoorDashと提携して、同社の加盟店であるレストランやスーパーがRokuの画面上にインタラクティブ広告を表示できるショッパブル広告を導入している。今回のWebrain Reportでは、AVODやFAST、そしてvMVPD(virtual Multichannel Video Programming Distributor)の市場の概観やストリーミング各社の戦略を紹介するとともに、地方放送局が主導するATSC 3.0(IPベースのテレビ放送)の動向、データドリブンなCTV(コネクテッドTV)の普及、新しい広告フォーマットなどについても考察している。

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