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Webrain Reports Archive

#223 Future of Streaming: The Convergence of OTA and OTT

ビデオストリーミング市場はこれまで、Netflixに代表されるSVOD(Subscription Video On Demand)と呼ばれるサブスク型のビジネスモデルが主戦場であったが、近年ではAVOD(Adverting Video On Demand)やFAST(Free Ad-supported Streaming TV)と呼ばれる広告付きサービスへのシフトが始まっている。2019年から2020年にかけて、Paramount(旧ViacomCBS)やFoxなどの大手メディア企業は、Pluto TVやTubiといった無料の広告付きストリーミングサービスを買収し、NBCUniversal(Peacock)、Warner Bros. Discovery(HBO Max/Discovery+)、そしてDisney(Disney+とHulu)も独自のSVODサービスに、広告付きの低価格プランを導入している。さらに、コネクテッドTVプレーヤーであるRokuやAmazonもこの市場に参入して、他の大手メディア企業との覇権争いを繰り広げている。この背景にあるのは、消費者のサブスク疲れであり、消費者はコストをかけずに同じ満足感を得られる代替品を求めるようになってきている。広告付きストリーミングサービスが普及する中で、より精緻な広告を可能にするテクノロジーも注目を浴びており、SSAI(Server-Side Ad Insertion)やDAI(Dynamic Ad Insertion)といった広告挿入技術によって、より関連性の高いコンテキストに配慮した広告や、広告掲載量や挿入のタイミングの最適化などが可能になってきている。Webrainでは、AVODやFASTが価格に敏感な消費者に幅広くリーチしていく中で、電波を使った放送であるOTA(Over the Air)の役割や意義が、OTT(Over The Top)でのコンテンツ配信と対比されながら、ますます問われてくると見ている。実際、デジタル放送の規格標準団体が策定したATSC 3.0やDVB-Iといった新規格が、放送とインターネットのシームレスな融合を加速させようとしている。今回のWebrain Reportでは、広告付きストリーミングサービスの市場の現状を紹介するとともに、OTTとOTAが融合した新しいメディア視聴の世界について考察していく。