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Webrain Reports Archive

#213 – Digital Mindfulness: Mental Health Technology

人間は、ストレスが溜まるような状況ではポジティブな出来事よりもネガティブな出来事に注目する傾向があることが研究によって明らかになっている。つまり、悪い方向に事が進むことに気を取られ、目の前に起きている良い出来事を見落としてしまう自然な傾向がある。米国では人口の18%以上が不安障がいを抱えていると言われており、世界保健機関(WHO)では、脳の不全に関する世界の経済損失(ヘルスケア出費や職場の生産性の低下や家族への影響など)が2030年までに6兆ドルになると予測している。しかし、セラピストたちが深刻な人手不足に陥っていることを考えると、これだけ多くの人を伝統的なセラピーで治療するには物理的な限界がある。幸いなことに、この需給ギャップを埋めてより多くの人々にメンタルヘルスの治療を提供することを可能にする多くの技術的なソリューションが登場している。ある調査では、「スマートフォンの技術がビヘイビア・ヘルスケア(行動保健学:毎日の行動パターンを変え、病気を予防し、健康を維持するという考え方)を患者にとって、より利用し易く、効果的で、対話型に変える可能性があり、エビデンスに基づいた治療の普及を促進するだろう。」と分析している。今回のレポートでは、Digital Mindfulness: Mental Health Technologyというタイトルで、安定した心の状態を保つためにテクノロジーがどのように利用されているかを考察する。

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