Webrain Reports Archive
#194 – Digital Olympics: New Moore’s Law for Human Performance
韓国のピョンチャンで開催された2018年の冬のオリンピックでは、選手のトレーニングや大会運営、メディア放映の分野で、驚くべき技術の進歩を目の当たりにした。開幕式ではIntelによる1,218台のドローンが複雑に飛び交うパフォーマンスが取り上げられ、また、表舞台からは見えにくいが、スキー競技で用いられたスーツは自動車のエアーバッグのように空気で膨らむようになっており、衝突の際に選手を保護する仕組みになっていた。夏と冬のオリンピックは2年おきに開催されているが、Webrainはオリンピックを支えるテクノロジーが長期的にムーアの法則と類似した発展の仕方を遂げていることに気づいた。しかし、この継続的な進歩はコンピュータのチップ上に起こるのではなく、2年毎にやってくるオリンピックで新たな高みを目指す選手のパフォーマンスや大会運営に表れている。選手、大会運営者、観客を含めたオリンピックに携わるすべての人はデジタルオリンピック、つまりアスリートや運営のパフォーマンス向上に対して新たなムーアの法則が適用されることに支えられおり、次のオリンピックで新たな実績を生みだせるように、継続的な後押しがなされている。このような継続的なパフォーマンスの向上を重視することは、幅広いテクノロジー企業に魅力的なビジネスチャンスを提供するだけでなく、あらゆる企業のエグゼクティブにとっても自社のパフォーマンスを向上させるための参考になるとWebrainは考えている。オリンピックの選手が常にベストのパフォーマンスを発揮するように、今日のビジネスの世界で勝ち残るためには、あなたもチームメンバーのパフォーマンスを最大限に引き出す必要がある。オリンピックのスタジアムでもビジネスのオフィスでも、激しい競争の中での勝負はほんのわずかな差によって決まる。ビジネスにおいて、エグゼクティブはチームの監督としてあらゆる手段を駆使しながら、オリンピックチームに勝るチームを作り上げる必要がある。